生きねば in ドイツ

明日はどっちだ?  ドタバタでやってきたドイツ。 ドイツ語、コロナ、家庭不和の洗礼をうけて、ただいま知恵なし、金なし、家もなし。 それでも、この異国(ドイツ)で生きねばならぬアラフォーの生きざまを綴ります。 神様、私は明日も屋根の下で眠れるのでしょうか…。

2021年10月


さて、ドイツ語A1-2のコース受講が終わると、また次の講座まで1ヶ月ほどのインターバルがありました。

で、 その隙にまた病院に検査へ。

実は私、5年ほど前にマンモグラフィーで「乳癌リスクがある」という結果が出たので、定期的に検査を受けてまして。
それをドイツでも受けに行ったんです。

私がドイツで住んでいる町は婦人科の予約を取るのがすごく難しくて、ドイツに来て結構すぐに旦那が予約を入れてくれたのですが、予約を取れたのは9月でした。
その間、5カ月…


2ヶ月、語学学校に通ったとはいえ、まだまだ日常会話さえままならないドイツ語レベル。
今回も、
「ドイツ語ができないので、英語でお願いします」
とお願いしたのですが、にっこり笑顔でスルーされました。

うん、オーケー。
もうドイツで病院来るのも2回目ですし、慣れてる。

なんならそう来ると思ってた。

で、「あっちで服を脱げ」だの、「この位置に立て」だの、「右手を上げろ」だのいう指示をほぼ勘で乗り切りまして。

マンモグラフィーが終わったあとは、ベッドに横たわって先生による触診と超音波検査。

半年~1年に一回のペースでこの超音波検査は日本で受けてたんですけど、毎回毎回
「うーん、悪性ではないと思いますね。
 もしこのしこりが大きくなってくるようでしたら心配ですが、そうでなければこのまま経過観察で」
という結果で。

なんかずーっと、もやもやとすっきりしなかったんです。


ま、今回も同じ感じだろうな、と思っていたら、
「心配ないわ」
というドイツ語がはっきり聞こえまして。


「これ、腫瘍じゃない。
 なんの心配もないわ」


5年間抱え続けたもやもやがさーーーっと晴れた瞬間。

「え?
 本当?
 やったーーー!!」

と慌てて検査ベッドから起き上がり、小躍りしながら先生と握手。


先生も嬉しそうに、何やら
「よかったわね」的なことを言ってくださっている様子。

「ありがとうございます」
って頭を下げて気づいたんですけど、


この間、ずっと胸は出しっぱなしでしたね。

踊ってる場合じゃなかったね…。

視界にむき出しの胸が入り込んできてびっくりしました。




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新しく通い始めた二校目の語学学校も一週間する頃には馴染みまして。


スーダンにもピラミッドがある、とか、「シュー」の音だけで、中国語では一文作れる!ということを学んだり、それに対抗して日本語(大阪弁)なら「ちゃう」の音だけで会話できる!と披露したり。


ファンユーさんによる授業

中国出身のファンユーがホワイトボードを駆使して説明してくれましたが、

「シュー、シューシュー。シューシューシュー、シュー ↑ 」
で、
「シュー地方に住む、詩人のシュー夫人はライオンを食べるのが好きだ」
という文章になるそうです。
(動画も撮りましたが、何回やっても聞き取れないのでこの中国語、めちゃくちゃ適当です)。


ちなみに、大阪弁では
A:「チャウチャウちゃう?」
(チャウチャウではないですか?)

B:「チャウチャウちゃうんとちゃう?」
(チャウチャウではないのではないですか?)

A:「チャウチャウちゃうん?チャウチャウ、ちゃーうん」
(チャウチャウではないのですか?チャウチャウでしょう)

という会話が成り立ちます。


懲りずに今度は私の大好物である無印の干し梅を持って行って、日本の食品に対する恐怖心をみんなに植え付けたり…。


こんな風に書くと、大変楽しそうで、実際、楽しかったのですが、何か物足りない…。

悟空風に言うと、
「おめえ、つぇえな!オラ、ワクワクすっぞ!」
というのがない。

全てが、快適すぎて、VHSで感じた「やるか、やられるか」みたいな雰囲気が懐かしい…

生徒が宿題を忘れるたびに額に青筋を浮かせて
「そんなことでドイツで生きていけると思ってるの!?」
と怒ってくれた先生が恋しい…

ここでは、宿題してこなくても別に怒られない。

「生徒さんのみなさんには楽しんでドイツ語を学んでいただきたい」
というサービス精神に溢れていて、そしてビジネスライク。

たぶん、一校目がここだったら、VHSのあの雰囲気が苦痛になっていたんだろうと思います。
でも一度味わっちゃうとVHSの愛想のない感じが病みつきになるんですよね…

もしくは私にマゾの気があるのか…。


ということで、次のレベルからはまたVHSに戻ることに決めて、こちらの安心・快適な語学学校での受講を終えました。

講座も終盤になってくると、みんな
「次はどこで受けるの?
 このままここでA2-1もやる?」
なんて話をし始めるんですが、私がやたらとVHSを推すので何人かはVHSで講座を取ったようで。


後に、クラスメイトのジーナから
「むったー、VHSのどこが良かったの?
 あの学校、コーヒーのサービスないじゃない?」
とやんわり苦情の電話がありました…




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旦那のご家族はドイツ人には珍しく食事にこだわるし、お金も使うタイプで、こっちに来てからちょくちょく外食に連れて行っていただいているんですが、何を食べているのかわからないこともしばしば…。

ご飯のたびに写真を撮るようにしていたのですが、どこで活用すればよいのかわからないので
こちらで供養させてください。


1:

 
1024白アスパラ
  ドイツに引っ越したのが4月だったもので、一番印象深いのがこちらのアスパラ。
  ドイツの春を告げる白アスパラ。
  太い、でかい、高いの三拍子揃った旬の食材です。
  ドイツ人の白アスパラへの思い入れは並々ならぬものがあるようで、
  白アスパラだけを取り扱った料理本や、このアスパラを茹でる専用の鍋まで存在します。

  5月いっぱいまでが旬のようで、筍みたいな位置づけなのかなと思っていますが、
  味わいもちょっと似ているような。
  瑞々しくて、少し苦みと甘みがあって。
  春のドイツにいらしたら、一度召し上がってみていただきたい。

  バターを大量に使用するオランデーズソースと一緒に食べるのが一般的なようです。



2:

1024ドイツ風パスタ?

 食べかけの写真で本当に申し訳ないんですが、
 これはZwiebelbraten(ツヴィーベルブラーテン)
という玉ねぎたっぷりステーキ。
 手前のパスタがぐにょぐにょになったみたいなのはSpatzleと呼ばれる柔らかい卵麺。
 シュペッツレという唾が飛びそうな発音です。
 昔は各家庭で手作りしたそうですが、今はスーパーで袋詰めになってる麺を買うのが
 一般的だそうで、見た目通りぐちゃっとした食感で子供にも食べやすい感じです。



3:
1024ギュロス
 うちの近所は割とギリシア料理のお店も多く、こちらはギリシア料理のGyros(ギュロス)。
 ピタパンとヨーグルトソースなんかと一緒に提供されることが多い感じです。
 トルコのファーストフードがケバブなら、こちらはそのギリシア版といった感じでしょうか。
 冷凍食品になっているものも見かけるので、割とドイツで人気があるのかもしれません。
 



4:
1024腸の煮込み
  これ、名前がわからないのですがうちの義母が好んで食べる料理で、牛の腸の煮込みです。
  ドイツの人がホルモン類を食べるというイメージがなかったので驚きました。
  ちょっと酸っぱい感じのソースで煮込んであります。
  

5:

1024芋とサラダと肉塊


  これも何を食べたのか忘れたのですが、ドイツで外食するとたいていこんな感じの盛り付けで
  出てくるよーというのをお見せしたくて…。
  肉+ジャガイモ+ソースがだいたい

     ドーン

  という擬音の似合う盛り付けで出てきます。
  付け合わせはイメージ通りジャガイモがついてくることが多く、
  3種類くらいの調理法(揚げる、オーブン焼き、団子など…)から選べることも。


ちょっとでもドイツらしさを醸しだそうと日曜日は写真をご紹介しようと思っていたのですが、
こんなわけのわからん画像とわけのわからん説明で一体誰得なんだ、という疑問が生まれつつあります…。


すいません…。


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ドイツ語学習第二弾として通い始めた語学学校の クラスメイトはインド、バングラディシュ、スーダン、中国、ハンガリーからの5名。
みなさま、大学もしくは大学院、研究室で勉学や研究に励んでいらっしゃる方たちでした。

住む世界がこれまた違うわ。

みんな、あいさつはきちんと返してくれますが、そこはかとなく壁を感じる…。

なんでもこのクラスは、A1-1の講座から持ち上がりで、私以外はみんな顔見知りだったんです。
私だけが、新入り。

オンリーワン。

オンリーワンの新入りであった私の印象を、クラスメイトたちは後にこう語ってくれました。


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中国代表 ファンユーさん
「むったーは、初日からぶっこんでくるね。僕、シャイだから、ついていけなかった」


インド代表 ガネーシュさん
「毎日ご機嫌そうで。僕が最高に幸せな日でも、君の不機嫌な日に及ばない

スーダン代表 ジーナさん
「あなたのこと、私たち『ハッピーうさぎ』って呼んでたの。嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねてるから…」

バングラディシュ代表 ヒーヤムさん
「存在がうるさい」

ハンガリー代表 ソフィーさん
「私、あなたの隣から席を替えてもらったのは、あなたが嫌だからじゃないの。
 あの席、寒くて」
※受講時期は8月

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みんなのおかげで、私がどういう人間か、ちょっとわかった気がしました。

ちなみに今、一番仲良くしているのはバングラディシュ代表のヒーヤムです。
うるささに慣れたのでしょうか。


若干、警戒されているのを感じつつのスタートでしたが共通言語=英語がある、というのはやはり強く、お互いの住まいを訪ねて誕生日会をやったり、ムービーナイトをやったり、ピクニックしたり。

ここでもう一段階、私の交友関係が広がりました。
(※ハンガリー代表のソフィーさんは毎回不参加でした)。

良く知り合ってみればクラスメイトも良い人ばかりで、楽しく通わせていただいたのですが、
何か、物足りない…。

うっすらとした不満を抱えながら、ドイツ語を学ぶ日々が続きました。


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さて、1ヶ月の夏休みは

ハナさんと出会ったり
「漏らした!」と焦ったり 
旦那と揉めたり


しているうちにさっさと終わりまして、8月の半ばからは2つ目の語学学校へ通うこととなりました。


お隣さんが勧めてくださった学校ですね。

で、申し込みに行った時点で、もう、物凄い違和感。

渡独5ヶ月目の私、語学学校と言ったらVHS一校しか知りませんので、そこがスタンダードになってたんですよね。

今回の語学学校は州立/市立のVHS とは違って営利組織による運営。
「生徒=生徒」のVHSとは違って、「生徒=お客様」だというのが、すぐわかる。

だって、コーヒー勧めてくれましたもの。
「お待ちになる間、あちらでコーヒーでも?」
って、流暢な英語で。

VHSでこんなに洗練されたもてなしを受けたことがあっただろうか。(いや、ない)。

面食らっていると、
「うちは生徒さん用にお茶とコーヒーをご用意してまして、休憩時間に自由にお楽しみいただけます」
とのこと。

とにかく、受付の方からして愛想が良い。

で、通ってみたら、初日からクラスメイトが挨拶を返してくれる…。
VHSはね、挨拶が初日で帰ってくる確率、30%程度でしたよ?

なんなら「おまえ、何中だよ?」みたいな視線だけが返ってきてましたからね。

視線でバチバチやって、やっと5日目ぐらいから「おまえもなかなかやるじゃん」みたいに、
「よぉ、むったー」って挨拶してくれる感じだったんですけど。

ここは初日で100%。
もう、この先何を目標に語学学校に通えばいいのかわからない…。

そんな感じでドイツ語学習の次のステップA1-2の授業がスタートしました。



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