ドイツに来てから何度も、
「息子がいてくれて本当に良かったなぁ」
としみじみ思っている私。

息子がいなかったら、確実に引きこもりになっていたと思われます。

ドイツで会社勤めしているわけでもなし、特に出かけたい場所も用事もなし。
そんな私に毎日外出するモチベーションを与えてくれるのが息子。

ドイツの冬って、平気で氷点下をたたき出すんです。
帽子って重要な防寒具なんだな、ということにドイツに来て初めて気づきました。

耳を出しっぱなしにしていると冷えすぎて耳だけでなく、頭の芯まで痛むんですね…。
午前中は10時くらいまで霧が出てて、どこもかしこも湿ってるし…。

私1人だったら寒くて暗い中を出かけていく気にはならなかっただろうと思います。

でも、この頃の息子はお外遊びが大好きだったので、毎朝玄関のドアを叩いて、
「そと!」
と催促してくれるんです。

で、お出かけするとベビーカーの上にふんぞり返って道行く人みんなに
「チャオ!チャオ!」
と挨拶するので、自然とご近所に顔見知りも増えまして。

私一人で歩いてチャオチャオ言ってたら、いくらドイツでも変人ですからね。

ちなみにうちの家族で「チャオ」とあいさつする人は皆無。
息子、この挨拶を上の階に住むキューバの方から覚えました。

いつ会っても、満点の笑顔で
「チャオ、アミーゴ!サムライ、元気?」
と声をかけてくれる彼のことが大好きな息子。

ママ、パパの次くらいに「チャオ!」という挨拶を覚えていたような気がします。

余談ですが、出かけるときはほぼ私+息子のペアなので、毎回、この人に
「パパは?パパはどこ?仕事なの?」
と聞かれるのが若干苦痛でしたね…。

どう答えたら正解なのかわからず、いつも
「パパはおうちだよねー」
とかわしていました。


徒歩圏内に5か所ほど公園があるので、
「どこ行きたい?」
と息子に尋ねて指さす方向へ向かって歩き出す毎日。

寒くなってきたらスーパーやドラッグストアに避難して、お昼まで遊んだら家へ帰って昼食とお昼寝。
14時ころから16時ころまでお昼寝させたら、起きるころにはもうドイツは真っ暗。

息子の相手をしながら夕ご飯を作って、18時に夕ご飯。

私が住んでいる地域は硬水なので、乳幼児を頻繁にお風呂に入れるのは肌に良くないということで、息子のお風呂は週に2度程度。

お風呂に入れる日は晩御飯あとにお風呂で、8時過ぎには就寝準備。

これ以上ないほど、シンプルな毎日です。

こんなシンプルな日々でも退屈しなかったのは息子がいてくれたから。

息子も3歳になりましたが、今も息子に救われる日々を送っています。
子供を産む前は「子供は3歳になるまでにすべての恩を返す」なんて話を聞いてもピンとこなかったのですが、今はよーくわかります。



ちょっと奥さん、押してってー

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