歯医者から証拠品(抜かれた歯)を持って帰宅した私を見て、驚いたのが旦那。
抜歯って、結構インパクト大きいんだな…

「え?どうしたの?何があったの?十分に説明してもらった?」
と焦る旦那。

そもそも、今回、私の歯茎に異常が起こったのは、不機嫌な旦那がぼーっとしている私を「邪魔だ」と押しのけた際に、彼が手に持っていた「ボビーカー」という子供の乗る車のおもちゃが私のアゴを直撃したのが発端。

「痛っ!」
とアゴを押さえてうずくまる私を
「そんなに痛かったはずがない!大げさだ!」
と鼻で笑った旦那ですが、その翌日、私の歯茎が腫れてくると
「え…、ごめん。歯医者の予約とるね」
と態度が一変。

自分では感じることができない他人の痛みを

大げさ

と小馬鹿にしたこと、私は忘れませんからね!!


その結果、妻が抜歯されて帰ってきたもんだから、彼の焦りはマックスに。

「お医者さん、説明してくれてたと思うよ。さっぱりわからんかったけど」
となぜか、証拠品(抜かれた歯)を旦那に手渡してさらなるプレッシャーをかける私。

「待って、抜歯だよ?歯、抜かれたんだよ。説明が不十分だったなら、訴訟も考えるようなことなんだよ」
と、騒ぎ出し、すぐさま歯医者さんに電話。

翌日、再度、歯医者さんを訪れることになりました。

診察室のドアから医師が入ってきた途端、
「妻はドイツ語がわからないので、僕に説明してください!
 どうして抜歯したんですか!!」
と詰め寄る旦那。

一瞬、固まる先生。
ゆっくり、視線を私へ移し、

「噓でしょ…。わかってなかったの?」


心の痛みに堪えかねて、これまたゆっくり、視線を外す私。
視線を外した先に、衛生士さんがいて

(うん、私、知ってた。あなた、ドイツ語わかってなかったよね)。
とばかりにうん、うん、とうなずいてました。


ずーっと、ドイツ語が分からない代償として歯を失った、と思っていた私ですが、これ、よく考えたらドイツ語どうこうより、

ろくでもない男と結婚した代償

ですね。

旦那と結婚して、得たもの、失ったもの、色々ありますが、失ったものの最初の一つが「歯」だったのかも。



ちょっと奥さん、押してってー


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