ドイツにやって来てから約半年。
語学学校で2講座受講したものの、ドイツ語はまだまだ話せない。

そんな時期でしたが、この頃から予約だけ旦那にお願いして、病院は一人で行き始めました。

今日は、初めて一人で歯医者へ行った日のお話。


歯茎が腫れあがっているのに気づいて、歯医者さんへ行き、勘で受付を乗り切り、診察台へ。
「歯、ここ、イタイヨ」
とどうにか伝え、歯科医が何やらいろいろ説明してくれるのを、まったくわからないまま、
ニュアンスを変えて何パターンかの「Ja(ドイツ語の「はい」)」だけで受け流した結果、
歯、抜かれました。

「今日やっちゃう?それとも予約取り直す?」
って言われてるのはわかったんですけどね、「今日やれることは、今日やってしまいなさい」
と育てられたもんで、
「今日やります!」
って何やられるのかわからないままお返事しまして。

心配そうに私を見つめる歯科衛生士さんの視線で、ちょっと異変に気付きましたよね。
「大丈夫よ」
と彼女に手を握られるのと、麻酔をかけられたのが同時で、
(これはもう、やらかしたな)
と。

振り向いた歯科医の手にペンチが握られているのを見て、やっと理解しました。
(そうか、歯、抜かれるんだな…)って。

自分の歯がどういう状態になっていたのか、まったくわからなかったもんで、「証拠品押収」
とばかりに、抜いた歯をいただいて帰りました。

その歯、「ドイツ語がわからないまま、いい加減に暮らしているとどうなるか」という戒めとして、
今も家にあります。

どこ行ったかわからんけど。



ちょっと奥さん、押してってー


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