生きねば in ドイツ

明日はどっちだ?  ドタバタでやってきたドイツ。 ドイツ語、コロナ、家庭不和の洗礼をうけて、ただいま知恵なし、金なし、家もなし。 それでも、この異国(ドイツ)で生きねばならぬアラフォーの生きざまを綴ります。 神様、私は明日も屋根の下で眠れるのでしょうか…。


今回のクラスメイトで英語も話す人は約半数。
まだまだスムーズにドイツ語を話せるレベルではない私たち…のはずですが、喋る人はむちゃくちゃ喋る。

「私、ドイツ語、喋れるのよ。でも、B1取らなきゃいけないからここに来てるの」
という人もいました。
(ビザの関係でしょうか)。

 たいがいおしゃべりなクラスメイトの中で群を抜いて喋るのが、ルーマニア出身のクレア。
喋り殺されるかと思うくらい喋ります。

病院清掃のお仕事をしているクレア、仕事が大変なようで、いつもちょっと疲れているのですが、口は元気。

すでに10年近くドイツに住んでいるそうで、ドイツ語も達者です。
ただ、「移民のドイツ語」と揶揄されるように、人称変化、格変化は割と無茶苦茶。

私が今、喋っているのも「移民のドイツ語」で、クレアよりもっともっと低レベルです。
ドイツ語、本当にルールや覚えることが多い…。

英語なら「The」一つで済む定冠詞が「Der・ Die・ Das」と男性、女性、中性の3つもあって、これが1格から4格でトランスフォームしますからね…。

もう、何を言ってるのかわからないと思いますが、書いてる私もよくわかりません。



で、このクレアがやってくると、二番手におしゃべりなチリ出身のクラウディアに
「うるさいのが来た!むったー、逃げて!」
とアドバイスをもらうことも度々でしたが、

このクラウディアもよく喋ります。


で、陽気なスペイン語圏の人々ももちろんよく喋る。
妻はPHDの勉強中、夫は工事現場でお仕事、というスペイン人のご夫婦もいたのですが、この人たちなんか授業中に夫婦喧嘩を始めてましたからね。

それをおおらかに笑ってみているシシリア出身の先生。
この人もおしゃべりです。

まだまだまともな会話ができるレベルではないけれど、どうにか意思疎通がドイツ語でできる部分も出てきたため、クラスにもまとまりがある。

初回のA1-1のクラスはほぼほぼ個人プレーな感じでしたから、それに比べたら格段の進歩です。

A1-1のクラスが殺伐としていても、その先はきっと好転してくるはずなので、今からドイツでドイツ語の学校に通う予定の方はどうぞ、めげずに頑張ってくださいね。



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さて、のんびり過ぎていった夏休みも終わり、三度、ドイツ語学校へ。

この頃にはすでに渡独してから半年が過ぎていました。
ドイツの10月。
すでに最低気温は一桁、うっかりすると零下。

 そんな中をまたVHSという市立/州立の語学学校に通い始めました。

朝起きられない旦那に合わせて、今回も午後からの講座を選択。

すると、同じVHSでもクラスメイトの顔ぶれが全然違うんです。

圧倒的に主婦が多い。

ドイツ語学習の一歩目、A1-1の授業を午前中に受講したときは、ドイツに来たばかりの人が多かったのですが、今回は「ドイツ歴5年目にしてやっと語学学校に来た」なんていう人も。

ギリシアから夫婦一緒に移住してきた人、ルーマニアからドイツでビジネスするために夫婦でやってきた人、ドイツ人と再婚してチリから移り住んだ人…などなど。


ドイツで永住権を取得するにはドイツ語のレベルがB1に達していることが条件の一つ、と聞いていたので他人事ながら(ビザとかどうしてるんだろう…)とお節介なことを考えたりしました。

担当の先生はシチリア島出身のふくよかな女性で、明るく、ゆるく、優しい。
のんびりやりすぎて講座終了日までに教科書の内容を終えられなかったんですよね、この先生。

スペイン語圏からきた生徒も多く、以前にVHSで授業を受けた時に比べて雰囲気が明るくて、アットホーム。

同じ学校で授業をとっても、先生や生徒の顔ぶれで大きく雰囲気が変わるものなんですね。


この時期、私にとってドイツの太陽のような存在のハナさんが日本に一時帰国していまして、冬に向かって本物の太陽も顔を出さなくなるし、心の太陽も日本に帰ってしまったし、で凹んでいた私にとってこの雰囲気はありがたかった。

こんな感じで、3度目の語学学校、A2-1の講座がスタートしました。



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この時期、日本に一時帰国していたハナさん。
一つ、私に置き土産をしていってくれました。

それが、自転車。

「私が日本に帰ってる間、良かったら使って―」
とうちまで持ってきてくれたんです。

自転車が必要なら自分で入手しろ、という感じですが これにはちょっと込み入った事情がありまして。

実は義父の仕事を受け継いだ義兄が業務拡大し、電気自転車の販売にまで手を広げてまして。
渡独した当初から、
「むったー、運転免許ないんだって?電気自転車、一台プレゼントしてあげるよ」。
と言っていただいてたんですね。

で、ちょっと離れたところにある義兄のお店まで試乗に行ったんですが

  足が、届かない。

サドルをいくら下げても、つま先すら届かない。
…私、日本女性の平均身長(158㎝)なんですけどね。
たぶん、足の長さは平均以下なんでしょうね…。

で、
「そのうち、子供用の自転車も入荷する予定だからちょっと待ってて」
と言われてたんです。

義兄のご厚意を無視して自分で自転車を購入するほどのガッツはない私。
おとなしく待ち続けてまして。

そんなわけで自転車がなかったんです。

それを知ってるハナさん、私が一番必要としているであろう自転車を置いて行ってくれました。

ドイツの会社に勤めているわけでもなく、息子の保育園もまだスタートしておらず、外界との接点がわずかなご近所づきあいと義家族、語学学校の友達、そしてハナさんご家族に限られている私。

ドイツのルールを守って自転車に乗っている、というだけで

      社会参加している
という感動がありました。

みなさん、私が今順守しているのは、「ドイツ」の交通法規です!!
みたいな。

…今、書いてて気づき始めてるんですが、どんだけ狭い世界で生きてるんや、私…。



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