で、翌朝。
昨晩もホテルのバーで1人飲んでいた旦那には、ゆっくり寝てもらって、息子と風呂遊びに勤しみます。
旦那には今日も長距離を運転してもらうので、ゆっくり寝てもらいたい。
でも、日本食材の買い出しにさっさと行きたくて、実は気もそぞろな私。
宿泊していたホテルの近くに日本食材を扱うお店が2軒あったので、すでに
「あれも買おう、これも買おう」
と心の中でリストアップしていたんですよね。
私がドイツで住んでいる町でも日本食材を扱うお店はあるし、醤油や海苔、ワサビくらいならそこらのスーパーでも売っていたりするんですが、デュッセルドルフは品揃えが違う!
なんでもある。
白だしやら、お餅やら、豆腐やら、納豆やら…日本米もある!!日本酒も!!
それが何種類もある中から選べる。
私が住んでいる町だと、醤油はKIKKOMAN一択ですし、海苔はなぜかベトナムの方が微笑んでいるパッケージだし(しかも商品名がTOKYOTO。次に買ったら写真撮ります)、ワサビもメーカー不明の一種類。
噂に聞いているドイツの長く、暗く、寒い冬を少しでも幸せに乗り切るために、絶対に日本食材は買って帰りたい。
そんなもんで、旦那に対して
ゆっくり寝てねー VS 早く起きて―
という気持ちのせめぎあいがありました。
旦那が起きたのは10時ころだったでしょうか。
ホテルのチェックアウトは11時。
「私、日本食材買いに行ってきてもいい?」
と起き抜けの旦那に声をかけると、
「ちょっと待ってー」
とのこと。
あまり時間もないので、一人でパパっと買いにいってチェックアウトの時間までに戻ってこようかな、などと考えていると
「買い物、どれくらい時間かかるの?10分あれば大丈夫?
さっさと帰ってきてね」
と言われました。
これ、私が心の中で考えていたのと同じことを旦那が言っただけなんですけどね。
私、これを聞いてドイツに来て、初めて旦那の言葉で泣いた。
いや、他に泣くポイントなんかいくらでもあったやろ、と思うんですが。
「日本食材の買い出し、私が楽しみにしてたの知ってるよね?
昨日も時間ちょうだいって、お願いしたよね?
時間がなくなったのはあなたが遅くまで寝てたからよね?
あなたの買い物には気が済むまで付き合ったよね?」
旦那が引くくらい泣いた。
旦那も「なんで?」と思ってたでしょうが、私も
(なんでこんなに腹が立つのかしら)
と泣きながら思ってました。
今思うと、知らない内に何かしらの鬱憤が溜まっていたのではないかと。
それを発散する機会がなかったからこれを口実に泣いたような気がするんですよね。
異国で生活してると、
(他所の国にお邪魔してるんだから、自分の思い通りにいかないことがあるのは仕方ない)
と気持ちをしまい込むことは多々ありますし、加えてうちの旦那は気持ちの浮き沈みの激しい人なので、
(まぁ、こういう人なんだから仕方ない)
と正面衝突を避けてきたことも多々。
…これ、私のメンタルも結構やばいんじゃないか…
そんなことに気づいた一件でした。
あ、日本食材の買い出しですか?
泣いたらすっきりしたので、さくっと済ませました。
ちょっと奥さん、押してってー

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